連続炭化炉は、木のおがくずや落花生の殻などの木質材料を炭にできる一種の高効率で省エネな炭化装置です。 24時間連続炭化が可能な装置で、同時供給と排出を実現します。炭化プロセス中に、材料は一酸化炭素、メタン、水素などの可燃性ガスを生成します。排ガス浄化システムを通過した後、可燃性ガスは二次燃焼を受け、往復加熱と炭化の効果を達成できます。可燃性ガスのリサイクルはエネルギーを節約するだけでなく、環境汚染の問題も回避します。連続炭化炉は木炭の大量生産に最適な設備です。
炭回転炭化炉の構造
設備全体は主にガス化炉、炭化炉、排ガス浄化装置、搬送装置などで構成されています。
初期段階ではガス化炉を使用して炭化炉を加熱します。一定の予熱を経た後、原料はスクリューコンベアを通って炭化炉に入り、炉本体の回転により炭化が始まります。原料は炭化プロセス中に一連の可燃性排ガスを生成します。回収された排ガスは噴霧、冷却、精製、分離され、誘引送風機により燃焼室に送られ、炭化炉を継続的に加熱します。このとき、ガス化炉の加熱を徐々に止めて、炭化プロセス中に発生する排ガスのみを加熱に使用することができます。炭化後の完成品は、排出機を冷却した後、最終的にサイロに投入されます。
ロータリー炭化炉の動作原理
炭化炉内での材料の炭化工程は、主に乾燥段階、炭化初期段階、本炭化段階、冷却段階に分かれます。
- 乾燥段階: ガス化炉の点火・加熱により炉内の温度は一定の温度まで上昇します。このとき、材料に含まれる水分は主に外部燃焼による熱によって蒸発し、このとき材料の化学組成はあまり変化しません。
- 炭化の初期段階: この段階では、主に材料自体の燃焼によって熱が発生し、炉内の温度が炭化に必要な温度まで上昇します。このとき、材料は熱分解反応を起こし、化学組成が変化します。一部の不安定な成分はゆっくりと分解します。
- 完全炭化段階: この段階で木材は急速な熱分解反応を起こし、同時に酢酸、メタノール、木タールなどの液体生成物が大量に生成されます。また、メタンやエチレンなどの可燃性ガスが発生し、これらの可燃性ガスは炉内で燃焼します。熱分解反応とガス燃焼により多量の熱が発生し、炉内の温度が上昇し、高温で木質材料を乾留して炭となります。
- 冷却段階: 材料が炭化した後、保管する前に冷却する必要があります。冷却しないと空気中で可燃性になります。
炭化炉の材質
連続炭化炉は主に、おがくず、落花生の殻、トウモロコシの茎、枝、もみ殻などのバイオマス特性を持つ材料に使用されます。
連続炭化炉のメリット
- ロータリー炭化炉は高度な自動化が特徴で、24時間連続運転が可能です。
- 排ガス回収、焼却、除塵装置により、排ガスが排出基準を確実に満たすようになります。
- コイル冷却と水冷オーガにより材料を急速に冷却することができ、同様の装置と比較して床面積が小さく省スペースであるという利点があります。
- 装置全体はバケットエレベーターを採用し、時間と労力を節約します。
- 粒径の小さいおがくずの場合、通常の炭化炉では堆積しやすく、熱炭化が不完全となる場合があります。当社の回転炭化炉は完璧な炭化効果を保証します。
- ドラム式連続炭化炉は加熱が均一で熱伝導が速く、均一な炭化が可能です。平均して1時間あたり3~5トンの原料を炭化することができ、静置炭化炉の10~20倍の生産効率となります。
ロータリー木炭炭化炉の技術パラメータ
タイプ | SL-1200 |
寸法(m) | 11.5*2*1.9m |
能力(kg/h) | 2000kg/h |
総電力(kw) | 25 |
入力サイズ | 10cm未満 |
ヤシ殻の炭化率 | 3:1(ヤシ殻3t:木炭1t) |
炭化温度(℃) | 600-800 |